その後、お手伝いの由美子さんがこの光景を見てしまっていたようで、失神状態の由美子さんを私の家まで裕翔くんと連れて帰った。



「本当にありがとうございました。こんな姿をお見せしてしまい、誠に申し訳ありません」



私達が悪いのに、由美子さんはペコペコと頭を下げていた。こんなにベテランのお手伝いさんに頭を下げさせてしまうなんて、……。



胸の中で罪悪感が広がっていく。



「いえ、俺が悪いんです。あんな光景を見てしまえば誰でもそうなってしまいます」



裕翔くんは頭を下げ続ける由美子さんに穏やかな声でそう言った。由美子さんはやっと、顔を上げて安堵したような安心した笑みを浮かべた。



「お嬢様と裕翔様に私を運ばせるなんて……。とんでもない失態でございます。今後とも、気を付けます」



「ゆ、由美子さんっ!そんな事、ないです!いつも私の身の回りの事をしてくれている由美子さんにちょっとした恩返しです」



「お嬢様……」



由美子さんは目に涙を浮かべて、ありがとうございます、と言い裕翔くんに家に入るように促した。



「俺は、今日は桜十葉と2人きりになりたいです。お気遣い、ありがとうございます」



「そうですか、……。では楓様にはそう伝えておきますね」