身代わり少女は主人を慕う
第6章 決心
将吾様と離れて、早1週間。

朝食も夕食も、ただ一人。

そして女学校から帰って来ても、相手してくれるのは、将吾様付きの亮成さんと、私の世話をしてくれる志麻さんだけ。

廊下を見ていれば、会えるだろうと思ったけれど、意外と亮成さんの勉学は厳しくて、外を見ている暇もなかった。


そんな時だった。

夜。

また将吾様が、裏から来ないかと、ボーっとしていた時だ。

窓を、トントンと叩く音がした。

将吾様だ!

私は、急いで窓を開けた。


「よう、うた。久しぶり。」

「はやて!」

なんとそこにいたのは、あの幼馴染みのはやてだった。

「どうしてここが、分かったの?」

「村を出て、あっちこっち探し回ったんだ。おかげで、腹ぺこぺこだぜ。」

そう言ったはやてのお腹から、グーッと言う音が聞こえた。
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