くたびれOL、魔王様の抱き枕を拝命いたしました!?

*魔王は嗤う

「やめないで」

 潤んだ瞳で、理子はシルヴァリスのガウンを掴み見上げる。

「もっと、して?」

 ベッドへ横たえた理子を組敷いて見下ろせば、彼女は恥ずかしそうに視線を逸らした可愛らしい態度をとる。
 頬を真っ赤に染めて、恥じらう可愛らしい顔を見てしまってからは、止まれなかった。

 体中を指と舌と愛撫してから、ようやく一つになった時にシルヴァリスは舌打ちをする。
 今までの反応で生娘ではないと分かってはいたが、気に入らない。
 生娘でなければならないなど思わないが、理子を女にした過去の男を引き裂いてやりたくなり、一気に自身を最奥まで突き入れた。

 理子のナカは狭く、気持ち良さに息を吐いた。
 女を抱いたのは、理子の部屋と初めて繋がった夜に抱いた女が最後だった。理子のナカは、あの女とは比べ物になら無いくらいの心地好さで気持ちが良い。
 これが、性処理の女と想いが通じ合った女との差かと、自嘲の笑みが出た。

 狂いかけるくらいの我慢を強いられた日々のせいで、溜まりに溜まった濃い魔力と子種を含んだ大量の精液を体の奥で受け止めた理子は、軽く達してしまったらしく数秒意識をとばした。
 虚ろな瞳と半開きの唇からは荒い息が吐かれ、快感に震える体はぐったりと力が抜けて……今まで抱いた女達と同様に壊してしまったかと焦る。

 数秒後、焦点の合わない瞳に光が戻り、意識を取り戻した理子と視線が合うとどちらともなく口付けを交わした。


 一度では終われず、何度も何度も理子を追い詰め快楽の色に染めて、彼女の体にシルヴァリスの形を覚え込ませる。
 意識を無くし力を失った体を反転させ、仰向けにした。
 白い肌が淡い桜色に染まり、散々口付けを落とし吸い上げた乳房の鬱血の痕が艶かしい。
 突き入れてから、初めて理子の中から出した陰茎はまだ熱を放ち足りないと訴える。
 まだ抱き足りないが、意識の無い状態の女を抱く嗜好は無い。

 何度も何度も子種をたっぷり含んだ白濁した精液を注ぎ込み、膨れた子宮のせいでぽっこり突き出してしまった理子の下腹へ手のひらを当てる。
 この中に自分の精があるのだと思うと、声を出して笑いたくなった。

 全て溢すこと無く受け止めたこの体は、壊れることは無く心臓の鼓動も止まらないのだから。
 子宮へ魔力を注げば、限界まで中に溜まった精液は理子の身体中へと浸透していく。

 ようやく、手に入れた。
 渇望していた征服欲が満たされていく。
 可愛く、愛しい、唯一無二の女。
 ずっと欲しかった女。魂の片割れと言っても過言ではない存在の女。


 ぐったりと意識を失い、眠る理子を見る。
 疲労で顔色は青白く、固く閉じた目蓋はしばらくは開かないだろう。
 眠る理子の首に残るのは、鋭い歯を突き立てた赤い噛み傷。これだけは消さなかった。

 ちゅっ
 規則正しい呼吸に合わせて上下する、理子の胸元に口付ければ簡単に赤い鬱血痕が付く。
 鬱血痕に混じって、胸の間、心臓の真上にうっすら色付き始めた証を指先でなぞった。

「ん……」

 何も知らずに眠る理子は擽ったそうに身動ぎ、夢でも見ているのかふんわりと微笑む。

「クククッ、これでお前の体も魂も全て、俺のものだ」

 孕むためとは別の、魔力を与えるために放った魔王の精を全て受け入れ、印を体と魂へと刻み込んだ。

 魔王と理子の魂との契約は成された。
 これで、山田理子という女は、我が魂が消滅するまで魔王と共に在り続ける。
 たとえ、生まれ変わっても。
 我らは必ず結び付く。決して途切れない、魂に刻まれる契約。

 もう逃がさない。
 泣いて拒絶しても、離さない。

 何度も口付けて、吸い上げたせいで赤く腫れぼったくなった理子の唇に、シルヴァリスは何度も口付けを落とした。
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