インビジブル・ブルー
馬鹿な女だ。と僕は思った。

僕の前に現れさえしなければ、そんなことにはならなかったというのに。

「やったのか?」

「まさか。処女は奪ってないわ」

「ケツでだよ」

「ああ」

ガクはひょいと肩をすくめてみせた。まるで悪戯好きの子供のようだ。

ガクはバイだ。平気で男のケツにだって突っ込む。処女に手を出せないとなると、やることは一つしかない。

「どうかしらね」

「ふん」

僕は苛立たしげに鼻を鳴らした。縄で自由を奪われたまま、ガクの巨根にケツを犯される少女の姿を想像した。

汗と体液の混じり合う、媚薬のような姿態を思い描いた。

蝋燭の灯りの中で絡み合う二人。

漏れる吐息。

動物のように本能を剥き出しにし、まるで別の生き物であるかのように腰を絡め、くねらせる少女の絵だ。

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