★★★★★
インビジブル・ブルー
「平凡な青」

「僕」が捜し求めていた、その色ーー

今までどう足掻いても出せなかったその色は、「僕」が「自身」という存在を認める事ができた瞬間にその手にする。

そして、
それは、ただ「平凡な青」だった。

決してここに登場する人物達は、特別な存在ではないと思います。
個性の強いキャラ達ではあると思いますが、人が持つ欲求(他者に受け入れられたいという当たり前の気持ち)を素直に自分なりの形で出していたのではないかと。

雁字搦めにされている窮屈な肉体から解き放たれた瞬間、人は自分以外の人間を愛する事ができるのかもしれますん。

「吐き出された」と言っても過言ではないこの作品は、森山さんのそんな「愛情表現」で、読者の胸をわしづかみにします。

このまま非公開にして、自分の胸だけにしまっておきたい。。。そんな、欲張りたくなる作品です。
小西 尚
08/12/02 10:03

>>新着レビュー一覧へ