国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
家族の時間




『俺は絶対に離婚しない! お前たちを離さない!』

あれはどういう意味だったんだろう。久嗣が離婚をしたくないと言い出すとは思わなかった。
正直、今頃そんなことを言われても混乱する。私と離婚したくないなんて……。かすかに胸が期待で騒ぎだすのを感じ、自分を落ち着かせる。
そんな都合のいい展開なるはずがない。彼の行動は間違いなく、離婚を見越したものだった。そうか、遠方に住む久嗣の両親は孫ができたことをとても喜んでいたし、凌太を手離すことはしたくないのかも。きっとそうだ。
私だって凌太を手離すつもりはない。一番凌太を愛してそばにいて、お世話をしてきたのは私なのだ。久嗣にも誰にも渡すはずがない。
久嗣は出勤した後の静かなリビングのソファに座り、朝寝をする凌太の横で冷や汗が出てきた。
――凌太は私と一緒にいられるんだよね?
そこを疑問に思ったことはなかった。ただのイメージだけど、ずっとお世話をしてきたし、当然母親である私が親権を得られるものだと。
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