「ど、どうして……!」

 マンションの駐車場で車に寄りかかって立っている央太を見て、驚愕の声を上げた。

 真綾が気づいたことがわかったのだろう。軽く手を上げて、ほほ笑んでいる。
 いかにも真綾と待ち合わせをしていました、と言わんばかりの笑顔だ。

 今日は土曜日。真綾の仕事はお休みである。
 ただ、今日明日と幹太はいない。真綾の叔母夫婦に遊びに連れて行ってもらったからだ。

 叔母夫婦には孫がいて、幹太より少しだけ年上でよく面倒を見てくれる。
 そんな従兄たちが大好きな幹太は、この話を聞いてすぐさま『行く! 兄ちゃん、姉ちゃんと遊ぶ!』と即決。

 央太はテンション高めに手を振って、すぐさま叔母夫婦の車に乗り込んで行ってしまった。
 こちらとしては少しぐらい寂しがってくれてもいいのに、などと思ってちょっぴりがっかりした。

 休日に真綾一人で過ごすことなど今までになく、なんとなく手持ち無沙汰な気分になる。
 ちょっぴり寂しく思いながら、今日一日何をして過ごそうか悩む。