こころが揺れるの、とめられない
こころ、もやもや
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綾人から助言をもらってからというもの。
心が、嫌な音を立てている。
喉になにかがつっかえたような感覚がずっと続いたまま、気づいたら授業は終わり、あっという間に放課後になっていた。
——三澄くんに、好きな人ができたなんて。
いったい、いつからなんだろう。
あれだけ、恋愛のことはよくわからないからって顔して、わたしにヘンな質問をしてきてたのに。
教えてくれないなんて、水臭いよ。
一昨日だって、告白の返事ははっきりしたほうがいいよって、言ったばっかりで……。
と、そこまで考えて、わたしはあれ? と思った。
……もしかして、わたしが注意したせい……?
女の子を期待させないための断り方を、三澄くんなりに考えたってことなのかな。
心にかかったモヤが、少しだけ薄れた。
……けれどすぐに、ひとり歩きしている噂や、女の子たちに敵意を向けられていることに思考がチェンジして。
再び、わたしの気分は陰る。