あなたとは、ひと夏の恋で終わったはずでした。
どうして再び私の前に?
二度とあんな思いはしたくない。
だから私の気持ちは知られてはいけない。
あなたが好きだなんて、口にしてはいけない。
※ 『泣き濡れる夜を幾度過ごしても』をもとに、大幅に加筆修正した作品です
- あらすじ
由美は、母ひとり子ひとりで育ってきた。
実の父には家庭があって、由美の存在はずっと隠されていたのだ。
だが、母が亡くなって父に引き取られた由美に向けられた義母からの冷たい視線。
母親の違う義兄と義姉の存在。
辛い日々を過ごしていた由美に、初めての恋が訪れた。
好きな人と描く幸せな未来……。
だが、その夢は無残にも打ち砕かれてしまった。