鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜

3

 自堕落でだらしがない人は苦手なはずだ。

 エリオットという人は、まさにそういう人だと聞いたばかりなのに。

(どうしてかしら?)

 シュエットはわりと、人を選り好みするタイプだ。警戒心が強いタイプともいう。

 ベルジュネットやコルネーユとも、半年かけて友人と呼べる間柄になった。

 そんなシュエットだから、エリオットのことはすぐに苦手だと判断するはずである。

 だが、心に浮かんだのはそれを否定する言葉。

 わけがわからず、シュエットは首をかしげた。
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