ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました
「体調が悪ければ延期しよう。それからもし、うちの両親が君に」

「慎一郎さん、心配しないで。私は大丈夫だから。もし反対だって言われても認めてもらうまでがんばる」

 え?

「いつか必ず認めてもらえる日がくるまで、へこたれないからね。あなたが投げ出しても私は辛抱強く粘るの」

 右手でガッツポーズを作り桜子はウインクをする。

「桜子……」

「こう見えて、私我慢強いのよ? 短距離走は苦手でもマラソンは根性で走り切ったんだから」

「そうなのか」

「私、入籍したときに誓ったの。不安な気持ちに負けないって」

 にっこりと微笑む彼女の手を引いてソファーへと誘う。

「なぁ桜子。俺にはお前しかいないんだ」

 微笑む彼女をそっと抱きしめる。

「私もよ」

「本当に? 禍のもとだとか思っているんじゃないのか?」

「どうしてそうなるの? そんなわけないじゃない」

 桜子は俺の頬に手をあてて「私はあなたを信じてるから」と言った。

「私はあなたがいいの。あなたのことが好きだから」

 ああ、桜子。

 俺は今本当に幸せだ。






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