エリート警察官の溺愛は甘く切ない
幸せとは
「じゃあ、ご馳走様でした。」

3人は、ご飯をたらふく食べて、帰って行った。

その中の一人、佐藤さんは私をちらっと見て、目が合うとわざとふいっと、視線を反らした。

嫌われた?

あんなにご飯、食べさせたのに?


「一条さん、お休みなさい。」

「ああ、お休み。」

頭を下げて玄関を閉めた3人。

「はあー。参った参った。」

圭也さんは、疲れたように背伸びをした。

「圭也さんは、ただあの3人と、話をしていただけでしょう。」

「そうだな。紗良の方が疲れているな。」

圭也さんは、私の背中を摩ってくれた。


「ビール、まだ残ってる?」

「残っていない。」

「じゃあ、買いに行くか。」

一瞬、キュンとしたけれど、こんな遅い時間に外歩くのも、面倒だし。

疲れているし。

あの3人と出くわすのは、気が進まない。

「ううん。今日はいい。」
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