本当は
 病院で、まずはおじさんを呼び出してもらった。
 おじさんが現れるのを、焦ったい思いで待つ。

 「央くん。。。」

 「!!」

 憔悴しきって、目を真っ赤にさせたおじさんが現れた。
 最愛の奥さんに続き、最愛の娘と言える姪を、今まさに亡くそうとしている。
 最後に会った時より、一回りも小さくなったようで、顔の皺も深く、髪も白いものが増えていた。

 「こんな時に君が帰国するとは、、、巡り合わせだね。
 礼ちゃんから、少しは聞いていると思うけど、もう時間がないんだ、美郁の意識がどれぐらいあるのかわからないが、一応、美郁に部屋に来てもらおうと、言ったから、、、会えるかい?」

 会ってくれるか、ではなく会えるかい、、、これは自分に覚悟を促してあると、わかった。

 「会いたいです。」
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