ケイレブは、フェンネル領の
報告資料をいっぱい抱えて、
夕暮れの王宮の廊下を、歩いていた。

バンッ
いきなり横のドアが開いて、
ピンクの塊りが、ぶっとんで
ケイレブに当たった。

ケイレブは驚いて、とっさに身をよじったが、
腕から書類が廊下中に散らばった。

それは、ピンクの大輪のシャクヤクの花のようで、
もとい、
ピンクの幾重のチュールレースで、フワフワのスカートのドレスを着たレリアが、床にすっ転んでいた。

「レリア!なにやってんるんだよぉ!!」
ケイレブが、大声で叫ぶと

「見りゃ、わかるだろう!!」
床に座り込んだレリアが、言い返した。

「見てもわからん・・?」

「はぁ・・?」
レリアは不満そうに、口を尖らした。

確かに、
レリアは、愛らしいフワフワの
ピンク色のドレスを着ている。