魔女のガールズトーク・わがままな純愛(おまけの小話)
とび色の髪はゆるく巻いて、
大きなピンクのリボンが揺れて
いる。

「なるほど、お前はいつもと違うよな・・」
レリアは
<もう少し、ほめろよ>と言ったふうに、
「ドレスの試着だって、結婚式の・・・」

サリナスとの結婚式か。
「ああ、お前も一応、介添えで
出るのか・・・」

「うんっ」
レリアは少し背伸びして、
ケイレブの耳元でささやいた。

「ユリア様、すんごくきれい・・
見にくる?・」

「ああ・・」
ユリアは一月後(ひとつきご)、サリナスと婚姻の儀を上げる。
レリアの替え玉として・・・

だが・・・

わかってはいるが、
ケイレブは、重く複雑な気分を
抱えていた。

「こっち来いよ」

レリアが、周囲の様子を伺いながら、素早く手招きした。

ケイレブがそっと、室内に入り、
後ろ手でドアを、音を立てないように閉めた。

数人のお針子が、かがんで、
裾部分のお直しをしている。

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