飛竜の加護を受けるカステド王国のディアーゴ辺境伯の娘であるジェスタは、隣国ゲルフェルトのスパイである。それは弟を人質としてとられてしまったため。隣国の要求はカステド王国に伝わる飛竜の卵を盗み出してゲルフェルトに持ち出すこと。
ジェスタは成人の挨拶をするために辺境から王都へと向かい、王都の別邸で半年間暮らす予定で、その間に卵を盗み出すことを考えていた。

ジェスタの成人の挨拶の日。父親にエスコートされ国王に挨拶をし終えたとき、王太子であるクンラートがいきなりジェスタに抱き着き「彼女は私の運命の番である」と高らかに叫ぶ。王族は竜人族の血を引くため、その血の継承のために番を得る必要があった。今まで番が見つからないとされていたクンラートに「運命の番」と叫ばれてしまったジェスタは、その日から王城で暮らすことになる。

何かとジェスタに構いたがるクンラートをうまくかわしながら、卵を盗みだそうとするジェスタ。その間クンラートやその妹のタマーラから飛竜や竜人族について教えてもらう。番の自覚を持ってくれたとクンラートは喜ぶが、ジェスタはその番に実感が沸いていない。とにかく卵のためにクンラートを利用しようと、そう考えていた。

ジェスタがなかなか卵を盗み出さないことに痺れを切らしたゲルフェルトのスパイであるジーノがジェスタを呼び出し、十日以内に卵を盗み出さなければ弟の命はないぞと脅す。ジェスタは卵が眠っているという王城の地下にある地底湖へと向かう。湖の底にある卵を取り出したジェスタがそれを手にして湖からあがったところで、クンラートと国王に見つかってしまう。クンラートに問い質されたジェスタは、隣国に弟が人質としていること、飛竜の卵を持っていかなければ弟の命が危ないこと、自分はクンラートの運命の番なんかではなく隣国のスパイであることを説明する。そこへジーノが現れジェスタを湖へ突き落として卵を奪い去る。すかさず銀竜の力を使ったクンラートと国王によって卵を取り返す。

卵はクンラートが番と結ばれることによって孵るとのこと。ジェスタはクンラートの番として相応しくないと言うが、昔、怪我をしたジェスタの血をクンラートが舐めてしまったため番は決まったと国王は言う。
国王はゲルフェルトへ使者を送るが、ディアーゴを脅していたのは一部の人間であることが判明し、弟を取り返したジェスタはクンラートと結ばれる。

あらすじ

殿下の運命の番と言われても困ります。
私は殿下を裏切ります――。

※本作品はプロットです。小説ではありませんので、ご注意ください。
※第3回ベリーズカフェファンタジー小説大賞、プロット部門エントリー作品です。
※22.6.11:公開

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