あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
夢ですか?この運命を変える程の出会いは…
「目覚めはどう?」


目の前がぼんやり霞んで頭もボーッとする。


「大丈夫?」


囁くような誰かの声と、優しく髪を撫でる指の感触で、私は瞬間的に現実に引き戻された。


えっ!!


すぐ目の前で笑みを浮かべているこの男性の顔は、我が目を疑う程に美しく……


「あっ、あっ、あの、すみません!」


ここがどこなのかもわからずに、私は慌てふためきながら寝ていた体を起き上がらせた。


「……彩葉(いろは)、見えてるから」


「えっ……」


自分の大事なところがあらわになっていることに気づくまで、残念なことに数秒要した。


「うわっ!!」


急いで薄めの布団を掴んで、何もつけていないあまりにも無防備な胸を隠す。


「今さら遅くないか?」


ベッドの中、隣で少し意地悪そうに言った男性。


この人を形容するには「イケメン」という簡単な言葉だけでは少なすぎる。
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