ここは乙女ゲームの世界。
しかもこのルートはバッドエンドの王太子妃ルート――。

と、前世の記憶を思い出したイルマ・ホンカ。前世は入間穂乃果(いるまほのか)という乙女ゲーム(18禁含む)大好きエンジニア。

そんなバッドエンド処刑ルート真っ最中にこのゲームを思い出したイルマは、なんとかバットエンドを回避しようと奔走する。まずは攻略対象ではない王太子の弟オリビオに猛アタック。彼と結ばれて生涯を閉じたはず。なのだが。

気付けばまた、王太子妃ルートの途中にループ。次は、王立図書館館長に猛アタック。と、バッドエンドルート回避のために、モブキャラを攻略し始める。だけど、やはり気付けば王太子妃ルートの最中にループしてくる。もう少し早い時間にループできるのなら、他の攻略対象者を攻略できるのに、と悔しむイルマ。

3回目のループは王宮薬師と、4回目のループでは商会長の長男と結ばれ、5回目のループは平民と駆け落ち。6回目のループでは医師を、7回目のループでは修道女を目指し、生涯独身を貫いてみた。

それでも王太子妃ルートの途中にループ。しかも8回目の今回は、気付けば結婚式の真っ最中。今回は回避できないとあきらめたイルマ。バッドエンドへまっしぐら、と思いつつ、王太子であるアルヴィが優しい。むしろ、イルマを気遣い、イルマに愛を囁く。バッドエンドの王太子妃ルートは、親が決めた結婚であったことから初夜から喧嘩が絶えず、挙句イルマがオリビオと共にアルヴィを嵌めて失脚させようというルートだったはず。
何かがおかしいと思いつつも、アルヴィの愛を受け入れる日々。

そんな中、オリビオが馬車事故にあい、禁書や毒薬が盗まれたり、さらに違法魔導具が世間を騒がせ、地方では飢饉が起こり、医院と修道女は資金難と今までのループでイルマと関わってきた人たちが、さまざまな事件に巻き込まれてしまう。イルマはアルヴィの協力の元、事件を解決していくのだが、アルヴィが協力をしていたのは、イルマに見返りを求めるためで、二人きりになれば彼に好きにされてしまうイルマ。

気付けば処刑ルートは溺愛ルートに代わってしまった様子。イルマは前世の記憶を思い出す。8は2進数で4ビット目に1が立つ。もしかして、王太子妃ルートから逃げていた回数をカウントされて、それで4ビット目に1が立ったとして。それが溺愛ビットだとしたら――バグじゃん!!

あらすじ

乙女ゲームの世界。
まして、王太子妃ルートのバッドエンドへまっしぐらなルートの最中。
あれ、おかしい。何かがおかしい。
なぜか王太子から溺愛されているんですけど――?!
これってバグじゃないの――?!

※本作品はプロットです。小説ではありませんので、ご注意ください。
※第3回ベリーズカフェファンタジー小説大賞、プロット部門エントリー作品です。
※22.6.18:公開

この作品のキーワード
プロット  異世界転生  王太子  溺愛  ループ  バイナリ  バグ