イケメン吸血鬼暴走族の総長は、…まさかの王…様?!
ルキ鬼、現れる?!
私は、ルキさんに言われた通り今、美蘭の部屋に居た。
だけど、さっきから胸騒ぎが収まらない。
収まりを忘れたかのように。
心臓がバクバクとしている。
(ルキさんに何か、あったのかな?)
私は、居てもたっても居られずにいた。
抑えられない私は、美蘭に言う。
「美蘭ちゃん!」
「どうした、原」
美蘭は、冷静だ。
「私、ルキさんの所に行って来る!」
「何を言ってるんだ。ルキ兄に言われただろう。ダメだ、行かせない。
それに___」
「大丈夫!今は、夜」
「でもな」
「でも!」
私は、美蘭にカーテンを開けて見せた。
外はすっかり夜で空には星が散りばめてキラキラと輝いている。