イケメン吸血鬼暴走族の総長は、…まさかの王…様?!

吸血鬼の王、あるべき場所



俺の人差し指に乗っかっているのは愛する原だ。

力を貸して貰っているっていうか、小さい方が動きやすい。

なぜ、危ない橋を渡るのか、俺の親父の叔父上?に会うため。

元の世界を取り戻す。


「原、もう少しだけ俺に力を貸してくれ」

小さな原は、俺に微笑んで頷いた。



見えて来た、吸血鬼の城。

黒い城に。

俺は、そこに一歩ずつ歩き出した。

ほんとは、怖い。

だけど、叔父上の企みを止めなければ。


俺は、重たい扉を開けた。

その先には、叔父上が俺が来るのを待っていた。

「もう、来る頃だと思ったぞ?孫よ」


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