イケメン吸血鬼暴走族の総長は、…まさかの王…様?!
ルシラside
俺は、自分の部屋を後にしたあと1階の冷蔵庫へと向かった。
(どいつも、こいつも、邪魔ばかり。
ほんと!うんざりする)
冷蔵庫の前。
俺は、冷蔵庫のとってに手をかけた。
「___ルシラか」
バッア!
俺は、いきおいよく後ろを向いた。
「なんだ、兄さんか」
「ちゃんと、食べてるみたいだな」
「あれ?学校は?」
「お前に言われたくないな」
「……」
「あ、そうだ。ルシラ」
「ん?」
「…いや、なんでもない。じゃ、行ってくる」
そう言って、兄さんは俺の前からいなくなった。
正確には、消えた。
まぁ、ここから学校まで飛んだんだろう。
すげーよな、ほんと。
俺は、なにもなかったかのように冷蔵庫から血のドリンクを手に取りそれをがぶ飲みをして自分の部屋へと戻って行った。