婚約破棄される未来を変える為に海に飛び込んでみようと思います〜大逆転は一週間で!?溺愛はすぐ側に〜
卒業パーティーまで六日
(パトリックside)
今日は研究所に来ているローズマリーに会うのを楽しみにしていた。
ローズマリーに出会ってから、乾いていた心に花が咲いたように潤いを感じていた。
(……今日は何の話をしようか。美味しい菓子や紅茶を取り寄せたが、喜んでくれるだろうか)
元平民という事で最初は彼女を馬鹿にしていたし、近付きたくもなかった。
楽しそうに研究室に出入りするローズマリーが目障りだった。
(元平民が城を出入りするなど……有り得ない)
その日はマデリーンからいつもの如く煩い小言を言われて苛々していた。
「民の為には魔法の訓練は欠かしてはいけません……!」
「きちんとご自分の立場を考えて下さいませ」
幼い頃から少し魔法の腕がいいからと、ちやほやされてきたせいで、偉そうな態度を取るマデリーンのことが気に入らなかった。
それと同じで、ただ珍しい魔法を持っているというだけで研究員に持て囃されているローズマリーの姿を見て腹立たしいと思うのと同時に苛々していた。
(平民のくせに図々しい奴め……)
虫の居どころが悪く「調子に乗るなよ」と言ってやるつもりで彼女に話しかけた。
今日は研究所に来ているローズマリーに会うのを楽しみにしていた。
ローズマリーに出会ってから、乾いていた心に花が咲いたように潤いを感じていた。
(……今日は何の話をしようか。美味しい菓子や紅茶を取り寄せたが、喜んでくれるだろうか)
元平民という事で最初は彼女を馬鹿にしていたし、近付きたくもなかった。
楽しそうに研究室に出入りするローズマリーが目障りだった。
(元平民が城を出入りするなど……有り得ない)
その日はマデリーンからいつもの如く煩い小言を言われて苛々していた。
「民の為には魔法の訓練は欠かしてはいけません……!」
「きちんとご自分の立場を考えて下さいませ」
幼い頃から少し魔法の腕がいいからと、ちやほやされてきたせいで、偉そうな態度を取るマデリーンのことが気に入らなかった。
それと同じで、ただ珍しい魔法を持っているというだけで研究員に持て囃されているローズマリーの姿を見て腹立たしいと思うのと同時に苛々していた。
(平民のくせに図々しい奴め……)
虫の居どころが悪く「調子に乗るなよ」と言ってやるつもりで彼女に話しかけた。