猫かぶりの柳沢くんは、独占欲が強め
△提案△
*
何あれ何あれ何あれ!
教室から飛び出した勢いのまま、私は駅まで一気に走った。
女の子からの勇気ある告白を『気持ち悪い』と言った柳沢くん。破られて無残な姿になった手紙。
頭からはさっき見たその光景が離れない。
何で?柳沢くんは笑顔が素敵で誰にでも優しい王子様でしょ?
あんなの、最低な私の初恋相手と同じじゃん!
今日なっちゃんに、好みの男子は強いて言うなら柳沢くんだって言った。だけどあの人、『勇気を出して告白してきた女の子のことを悪く言わない人』っていう最低条件すら満たしていなかった。
ものすごく裏切られた気分。
もやもやした気持ちが一向に治まらなくて、私はため息をつく。
そしてふと目に入ったのは、クレープ屋さんの看板。
なっちゃんと一緒に食べたいなって思ってたけど、もう一人で食べちゃおう。
こんなもやもや、とびきり甘いものでも食べないと忘れられない。
何あれ何あれ何あれ!
教室から飛び出した勢いのまま、私は駅まで一気に走った。
女の子からの勇気ある告白を『気持ち悪い』と言った柳沢くん。破られて無残な姿になった手紙。
頭からはさっき見たその光景が離れない。
何で?柳沢くんは笑顔が素敵で誰にでも優しい王子様でしょ?
あんなの、最低な私の初恋相手と同じじゃん!
今日なっちゃんに、好みの男子は強いて言うなら柳沢くんだって言った。だけどあの人、『勇気を出して告白してきた女の子のことを悪く言わない人』っていう最低条件すら満たしていなかった。
ものすごく裏切られた気分。
もやもやした気持ちが一向に治まらなくて、私はため息をつく。
そしてふと目に入ったのは、クレープ屋さんの看板。
なっちゃんと一緒に食べたいなって思ってたけど、もう一人で食べちゃおう。
こんなもやもや、とびきり甘いものでも食べないと忘れられない。