心の温度

大人会議

彩音は倒れてから1週間お休みして療養した。
その間に悟はお父さんに恋人役を受けると連絡していた。
彩音だけが知らないのだが…

週末の土曜日に502号室で大人会議をする事にした。
502号室へ彩音たち家族がやってくると、
悟の部屋に、副社長と秘書さんもいた。
彩音は慌てて
「副社長、この度は体調不良でお休みして申し訳ございませんでした。」

「もう、大丈夫ですか？北川さん。」

「ハイ。月曜日からまた出勤します」

「元気になって、本当に良かったです。
あ、はじめまして。北川さんのお父さんとお母さんですね。私、副社長をしております井上　大輔と申します。
実は、真野とは大学時代からの親友でして、今日は私からもお話しがございますまして伺いました。」

「こちらこそ、娘が大変お世話になりありがとうございます。」

「いえいえ、北川さんは経理課で物凄く頑張ってる社員さんで会社も助かっております。
今日は知恵ちゃんにも参加して欲しいので、子供達の遊び相手に秘書の中川を連れて参りました。
中川。可愛いちびっ子たちと公園で遊んできてくれ。」

「ハイ。畏まりました。」
「なかがわくん！」と七海が中川に抱きつく中川も
「七海ちゃ〜ん。元気だった？」と抱き上げた。
「うん！この子はけいたくんだよ」
「啓太くん。中川です。3人で公園に行こう！」
「ヤッタ！」と言って、出かけた3人。

「ハハ。良く大輔の家に遊びに行っていつも中川くんに遊んでもらっているんですよ」

「そうなんですね。中川秘書はいつも無表情なので…会社でのイメージと違ってビックリしました」

「まぁ、アイツは子供の扱いが上手いので安心して下さい。」