【電子書籍化決定!】悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

最終章

王妃教育を受けるために王城へと通うのは辞めた。
とはいっても三年間、全力で色んなことに取り組んだせいで全ての過程は終了。
そんな些細な抵抗も殆ど無意味であった。

それにダリルの本来の純粋な性格が表に出てきてからは、更に断りにくくなってしまった。
何より、コンラッドがクールになり可愛さが消えてしまった今、まるで尻尾をブンブンと振る大型犬のように、従順で可愛くて素直で愛らしい姿を見ていると揉みくちゃにしたくて堪らなくなる。
これが作戦とは思いたくないが、見事にストライクゾーンを押さえてくるダリルにたじたじである。

(か、かっ、可愛いよぉ……!)

ダリルとデュランが手を組んだ途端、取り巻く環境は一変した。
恐ろしい知恵の女神と天使の恩恵を受けているエルナンデス兄弟にフローレス姉弟は押されている。
そしてフローレス邸に通ううちに、マークとイザベラのラブラブ過ぎる姿に感銘を受けたダリルは「まさに僕の理想だ」と言って、二人にいい夫婦関係の作り方をインタビューしている。

 
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