身代わり同士の結婚。 〜年下ですが、愛してくれますか?〜

◇元花嫁たちの帰還



 大学が終わり運転手さんに迎えに来てもらい、家に帰る前に今晩と明日の朝ご飯の買い物をして帰宅した。


「これで以上です」

「ありがとうございました……助かりました」


 荷物が多くて運んでもらってしまった。優しい表情で「手伝いますよ」って言われると、ついつい甘えちゃうんだよなぁ


「あっ! そうだ、お茶飲んでいってください。麦茶ですけど」

「いえ、私は仕事をしたまでですので」

「だけど、もうこれで仕事終わりですよね? あ、でも、私と飲むのが嫌だったなら……」


 そっちの可能性もあるよね、優しいのはただ雇い主に言われているし仕事だからだと思うし無理強いは良くない。


「そうではなく……では、少しだけいただいてもよろしいでしょうか」

「はい! ありがとうございます」


 私は嫌われているわけじゃないんだと思って嬉しくなる。気分良く、麦茶の入っているピッチャーを取り出すとグラスに氷を二・三個入れて麦茶を注いだ。それを彼の目の前に置く。


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