【コミカライズ配信中】婚約破棄したお馬鹿な王子はほっといて、悪役令嬢は精霊の森で幸せになります。(連載版)

三十三

 アルベルトが現れてからエルモはイライラしている。ほんとうに仕事の邪魔なのだ。
 
 何を思ったのか彼は騎士団の所属なのにバイトの面接にくるわ、帰りに外で待ち伏せしている――友達との婚約破棄をエルモのせいにして恨んでいるの? としか思えない行動を彼はしてくる。

 ――私は声を大にしていいます。あなたがうけた婚約破棄は、すべて全部あなたが招いたことです。



 それから一週間後、その友達から"結婚しました"と手紙が送られてきた。
 やはりお相手は学園の書庫でであった真面目な方。いまは貴族と平民だから、手紙のやり取りは余りできないけど。

 彼女の幸せの報告を聞けて嬉しかった。
「幸せになって」と、書いた手紙とチタちゃんからもらったフェリチタの花を添えた。

 もしかすると、元婚約者のアルベルトにも連絡がきたのか、噂を聞いたのだろう。

 だからといって、イジワルはもうけっこうです。
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