ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約

ゲストハウス

二人は花火大会を終え、あらかじめ予約していたゲストハウスに来た。ひなこはゲストハウスは初めてで、とてもわくわくしていたが。実際来てみると、普通の民家のシェアハウスのような感じで期待外れだった。ただ、管理人さんは凄く良い人で、長崎に詳しく、明日佐世保バーガーを食べにいくと伝えると、地元の人が行く人気店を教えてくれた。

二段ベットで、ひなこはすぐに下を取った。祐子は「えぇ」と言っていたが、ひなこは「早い者勝ち」と持ち前の横暴さを見せつけた。

ベットに入ると、ひなこは朝風呂派なので、スマホを開いた。今日も小日向さんとLINEのやりとりを仲良くしていた。しかし、夜も遅かったので、小日向さんは「おやすみー」と来た。ひなこはかなり今日は小日向さんのLINEをしたので、満足かなとも思ったが、なんとなく暇で、「いやだーーー」「おやすみしません」「相手して下さい」と駄々をこねた。

すると、小日向さんはまた「おやすみー」と同じ事を送ってきたので、「悪夢見ますよ」と意地悪を言った。

小日向さんは、突如「写真消したな」「おい」とさっきのやりとりで載せた写真のことを言った。ひなこは「バレました?」と送ると、「証拠隠滅やん」「まあでも」「美織さんの意見をよく聞いときなさい」と返信が来た。

ひなこは「まあ何かあると怖いんで」「そしたら私も結婚できますか?」と送った。小日向さんから「いや怖いのは俺だろ」とツッコまれ、結婚については意外に、「できるだろ」と返信が来ていた。

ひなこは「なんでですか?」「それはイケメンですよね?きっと」「小日向さん級の20代」と送った。小日向さんは「イケメンの20代と付き合うなら自分も釣り合うだけの何かを積み上げないと!」「美織さんに教えを乞いなさい」と送ってきた。

ひなこはなんだとと思い、「私そこらへんの女子より優しいですよ?」「美織は性格が悪いです」「(内緒です)」と毒を吐いた。小日向さんからは「そう?でもずっと仲良くしてるじゃん」と来たので、「それは私しか友達がいないんです」と送ると、「気分屋かもしれないけど、ずっと友達なんでしょ。ナイスコンビだと思うよ」と返信が来た。

ひなこは得意げに「私の心が広いからです」と送り、「小日向さんは友達いるんですか?」と聞いてみた。小日向さんは「そか、それなら尚更友達でいたあげな~」「僕はあんまいないかな~地元に数人くらい笑」と送ってきた。ひなこはイメージ通りだなと思った。しきりに美織を推すのでそんなことだろうと思った。

ひなこは「そうですね、好きですよ美織」「こっちで作らないんですか、女友達」「あ、彼女作らない人でしたっけ?」とさりげに聞いてみた。

小日向さんは「知らんけど笑」「美織さんみたいな良くも悪くも目立ちそうな人って君みたいな友達はきっと貴重でしょうよ」「美織さんも君のこと頼りにしてる感じじゃん~」としきりに念押しされた。

ひなこは「告白は得意ですよ」と送ると、小日向さんからは「知らんがな」「笑」と返信が来た。

そしてひなこは「まあそうですね、私も大切にします」「美織のことですよ?」「彼女の話はスルーですか?」と送った。小日向さんからは「結婚式に招待されてるのが良い例じゃん」「盛り上げてきなね」と来た。ひなこはそれに対してはすかさず、「いや三回ほど外されかけましたけどね笑」「もちろんです」と送り、彼女については「スルーを貫くんですか?」「美織には言ってたのに」「証拠がありますよ」とネタばらしをした。

小日向さんは「仲良しだなぁ」「君たちみたいな仲良しコンビみると羨ましいって思うわ」ときっと本音であろうことを言った。そして「30過ぎてもどうかそのまま仲良しでいてくれよ」と送ってきた。

ひなこは「きっと付かず離れずこんな感じだと思いますよ」と実際にそう思ってたので、そう送り、「きっと小日向さんにもそんな友達できますよ」と送った。そして本題とばかりに小日向さんが美織に送った、「彼女は作ろうとしてるけど、特に結果が伴ってない系ですね」というLINEのスクショを送った。「あ、証拠です」「逃げるのも許しません」とコメントも添えた。

小日向さんは「いやそのまんまじゃん」「できない系」と返信を送ってきた。ひなこは「言質を取りたかったんです」「だってはぐらかしそうだし」「あと、隠し子いそうです」「私の直感」と送った。小日向さんからはすぐに返信が来て、「爆笑」「それはないわ」とかなりウケていた。そして、「言質?なんの証拠になるか知らんけど」と送ってきた。

ひなこは「いたら引きます」「きまぐれです」と送った。小日向さんは「独身、バツなしでーす」と返信が来て、ひなこは少しだけ安心した。そして、「じゃあもし、自分の好きな人が既婚だったら略奪しますか?」と美織のことを思いながら言った。というのも、小日向さんは美織には優しい気がしていたからである。実際美織にもそのことについてひなこがいらないことを言い、呆れられたこともあった。

小日向さんは「あほか」「やめとけ」と速攻で返信が来た。ひなこはおぉ、意外と男らしいと思いつつ、小日向さんを揺さぶるために、「私の好きな人既婚かも」「笑」「分からんけど」と送ると、「訴訟リスクがあるんだよ」と返信が来た。

ひなこはもういいかと引き下がり、「それは困りますね」「やめときます」と送った。小日向さんは「やめとけまじで」「訴訟されたら確実に敗訴だよ」とさらに念を押された。ひなこが「でも20代後半ですよ」「バレなきゃセーフ?」と送ると、「まあ自信があるならいいんじゃん?」と意見を一転させた。

ひなこが「むりです」「20代じゃないし」と送ると、やはり小日向さんは「既婚者はやめとけ」と重ねて言った。ひなこはネタばらしとばかりに最近結婚した俳優の名前を挙げると、小日向さんはまた「誰も幸せにならないだろ」と真面目なことを言ってきた。ひなこはまずいと思い、「アナウンサーと結婚してます」「笑」と送った。

すると「まあほら君が一方的に好きなだけでしょ」「笑笑」とむかつくことを言われた。ひなこは渋々「そのとおりです」とLINEを送った。

小日向さんはすると、「それなら大丈夫」と送ってきた。ひなこは「そうですねぇ」と送った。これで終わりかと思うと、小日向さんは「そもそも略奪できるわけねーだろ」「爆笑」とまたもや腹の立つLINEを送ってきて、ひなこは呆れて「たしかに」と送った。

小日向さんは「何悩んでんの?」「笑笑」ともはやひなこのことをからかっていた。ひなこは「だめですか?」「笑笑」と送ると、「ウケるー」「無理無理」と返信が来た。

ひなこは「小日向さんは結婚願望はないんですか?」「40なっちゃいますよ」「このままだと」と余計なことを言った。

小日向さんはそれをスルーし、「美織さんの結婚式で合コン相手探しとき」と下世話なLINEが来た。

ひなこは「でもいるんですよ候補」と嘘をついた。「タイプは小日向さんと同じ、働いてる女性らしいです顔はまずまず」「身長は高い」といかにもなことを送った。

すると小日向さんはすぐに「なんか君の話は全部、君が一方的に好きって話じゃん」「笑笑」と送ってきた。

ひなこが「じゃあ小日向さんの好きな人の話聞きますよ」と送ると、「候補とか言って、特に何もないわけだろ」「頑張れ永山!」「もう寝る」「おやすみー」と鋭い返信が返ってきた。

ひなこは私だって本気を出せばと思ったが、いつだって本気で上手くいったことはなかった。

苦し紛れに「何回か遊びましたよ」「小日向さんの好きな人教えてくれたら寝ます」「そしたら私の好きな人教えてあげます」「出血大サービス」と送った。

小日向さんはそのあと「邪魔しないで」という、ひなこがあげたスタンプを使っていた。ひなこはあげたのに全然使ってくれてなかったので、使ってくれたんだと嬉しくなった。

「おお、使ってくれた」「私の好きな人はkとnが付く人ですよ」「おやすみなさーい」とひなこは送った。

そしてしばらくして、好きな人の部分だけ消したのだった。
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