ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約

小学校

今日はひなこは小学校でのバイトだったが、ひなこは目がパンパンに腫れていた。

というのも昨日の小日向と知らない人の女のキスが頭をぐるぐる回っていたからだった。

仲の良い先生に「どしたん!?」と驚かれ、ひなこは早速泣きついた。

先生は事情を聞くと、「あらぁ、それは嫌なもの見ちゃったわね」と言った。しかし、続けて、「まぁそんだけイケメンなら彼女の一人や二人いるのは覚悟してたことでしょ?」と言われた。

ひなこは気が動転していたので、自暴自棄になっていたが、それもそうだと思い出した。

別に自分は小日向に少しでもお近づきになれれば、それ以上は望まないと割り切っていたはずだった。

しかし、実際それを目の前で見てしまうときついものがあった。

小日向さんからは沢山の着信とLINEが入っていた。しかし、ひなこはそのどれにも反応しなかった。何だか今は見る気持ちになれなかったからだ。

先生はひなこと小日向との別れ際の話を聞き、「相手もよく分かってなかったんでしょ?それなら何か事情があるのかもよ」と言った。

ひなこもそれはそうかもしれないと思ったが、どう聞けというのかと思ったのだった。
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