ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約

美織の家

美織は、結婚式を終え、自分の旦那と順調に楽しく幸せに暮らしていた。以前はやっていた男遊びも今でも全くせず、今旦那以外で連絡を取っている男性といえば、ひなこのサポートをするための小日向くらいだった。

ひなこは小日向の話を美織にした。

美織は「あーあ」と言って、ひなこのLINEを見た。そこには「電話に出ろよ」「話したい」と小日向の焦ったLINEが沢山来ていた。

美織はひなこを慰めながら「ふーん」とひなこの小日向とのLINEをスクロールした。

美織は今回のことは不慮の事故か何かではないかと思った。ひなこの言う通り、小日向さんに彼女がいるとしたら、果たしてこんな必死なLINEを送ってくるだろうかと思った。

美織はひなこにスマホを返すと、早速小日向に、「なんか大変だったみたいですね」「こんな時こそご飯行きましょう。ひなこは引っ張って連れて行きます」と送った。

するとすぐに小日向から返事が来た。「助かります。僕はいつでも会いてるので、二人の都合の良い日にしてください」と小日向は美織たちに合わせるという姿勢を見せた。

それを見て、美織はやはりなと思った。そしてひなこに「ほら、ご飯行くよ。小日向さん待ってるよ」と言うと、「嫌だよ〜行きたくないよ〜」とひなこは弱音を漏らすのだった。

結局日程はひなこが落ち着くだろう日を見越して、一週間後となったのだった。
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