ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約

公園

ひなこは和真に手を引かれ、二人の家の近くの公園まで来た。

ひなこはそこまで来ると、「ちょっと」と言い、和真の腕を振り払った。

ひなこはそして、「なんでこんなことするの。最近おかしいよ、和真」と言った。

和真は、息を切らしながら「おかしい訳あるか。こっちはお前のことを思って」と言いかけて、「俺はひなこが好きなんだよ」と自分の気持ちをひなこにぶつけた。

ひなこは「え」と言うと、和真は「俺に1ミリも可能性がないのは知ってんだよ。だけど、ほんとに危なっかしくて、可愛くて、時々抜けてて、面白いお前がずっと前からたまらなく好きなんだよ」と告白をした。

ひなこはまじかと思いながら「でも私は」と言いかけると、和真はそれを止め、「聞こえなかったことにしてくれ。お前みたいに振られそうになってもまだ追いかけるとかしんど過ぎるから」と言った。

ひなこは本当しょうがない奴だなと思い、和真の頭に手を置き、「ありがと」と言った。

和真はちくしょう、言うなって言ったのにこれじゃまるで振られてるじゃないかと思ったのだった。