婚期を逃した田舎貴族のエレナはリンゴの木から落ちて、前世は「ダメンズほいほい」と呼ばれるほど男運のないマッサージ師だったことを思いだす。

「だから殿方に興味が持てなかったのね!」

都では若き独身王ルドルフのマッサージ係を募集中。ちょうどいいからマッサージで身を立てようと張り切って都を目指す。

10代の頃浮名を流したルドルフは女同士のいざこざを目の当たりにし女性不信に陥っていた。

「私に妃など不要だ」

困り果てた側近達は妃候補の女性たちをマッサージ係として彼の寝室に送り込む。
が、ことごとく失敗。

そんなこととは知らないエレナは張り切ってルドルフの寝室へ。

(お金を貯めて自分の店を持ちたいな!)

疲れが溜まって身体バキバキのルドルフに施術を施す。
気持ち良すぎてルドルフ寝る。
疲れすぎてエレナも寝る。
二人は同じ部屋で一夜を過ごす。

ついにルドルフが妃候補を受け入れた!と喜びに湧く側近たち。
女と一夜を過ごしておいてなにもしていないとは言えないルドルフ。
エレナが完全に勘違いしていることにも気がつくが、彼女の施術を受けたくて、妃候補になっていることは言わずに毎晩彼女を呼ぶことに。
(施術一回につき金貨1枚を支払う)

エレナが気が付かないでいる間に側近達によって、二人の結婚式の準備が進む。

エレナは自分が王妃になることに気がつき、ルドルフの前で騙されたと泣く。

「色恋ごとはもうこりごりなのに!」

ルドルフはエレナを手放したくなくて、妃はエレナだけ、側室は持たないと約束する。

「皆の前で私が溺愛すれば嫌がらせを受けることもないよ!」

もちろんそんなことはなく、やっぱり他の妃候補達に嫌がらせを受けるエレナ。

でもよく見たら皆どこか疲れてる?

マッサージで彼女達の体質改善に成功する。
一人ずつ味方を増やしていくが、大貴族の娘キャサリンだけはそうはいかない。

嫌味な性格で周りを不快にする彼女。本人はストレスとは無縁のためマッサージも効かない。
エレナを陥れようとするが他の妃候補たちによって阻止される。

エレナとルドルフの結婚式は執り行われた。

でも本当なら後宮を出て行くはずの妃候補たちが出ていかない。

「私たち王妃さまの施術なしに生きていけません!」

皆で仲良く暮らす。
でもやっぱり、
(自分の店を持ちたかったな)
と思うエレナ

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