監察医と魔法使い 二つの世界が交わる時
戦いの幕開け
フォルトゥナにあるアイビーの屋敷に監察医たちと共に召喚された冬都は、突然違う場所に移動していることに驚いている監察医たちをチラリと見る。まるで、初めて自分がここに訪れた時のようで、冬都の頬が緩む。

「監察医の皆さん、ようこそフォルトゥナへ!」

ソラがハーブティーの入ったティーカップを持って現れ、一人ひとりに手渡していく。監察医たちは「ありがとうございます」とまだ戸惑った表情をしながら受け取る。

「あの、フォルトゥナというのは一体……?」

年長者と思われる女性が口を開き、アイビーが口を開く。

「魔法使いが住んでいる世界です。皆さんが住んでいる世界とは違う所謂異世界と呼ばれるところです。そして僕は、ここに住む魔法使いのアイビーと申します。以後お見知り置きを」

アイビーがペコリと頭を下げると、その隣にソラが並ぶ。スカートの裾を持ち上げ、頭を下げた。

「初めまして!アイビーの幼なじみのソラと言います。よろしくお願いします」

そしてアイビーが冬都たちの方を見ながら冬都たちが監察医たちの生きている世界に住んでいて、フォルトゥナを行き来しながら魔法使いとして妖魔を倒しており、監察医たちがロイドと言う魔法使いに狙われていることを説明し、冬都たちも自己紹介をしていく。
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