命の玉
はじまり りな
私、りな(里奈)は手に100点の算数のテストを握って家まで走っていた。
やっと家に着いた。
私のおうちはよく目立つから、遊びに来た友達も迷わずに来られるよ。
ほかの家に比べてうちはとーっても大きいから。
お友達は遊びに来るたびいいなぁ。っていってくれるよ。
ぎぃぃぃ
と重たい扉をあける。
「おかぁさーん!!」
返事はない。
だっておうちは広ーいから、どんな大きい声で叫んでもお母さんが仕事をしている部屋までは届かない。
私はお母さんの仕事の部屋まで走る。
だだだだだだだだ
地面に足をつくたび大きな音が鳴る。
きぃぃぃぃぃ
変な音がして扉が開く。
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