ダブルス
2学年の廊下を歩いていた私の前に、ぐしゃぐしゃ髪の男が立ちはだかる。



「男にフラレたから部を止めるって、何勝手に決めてんだよ!!
俺らダブルスのペアなんだぞ!!!」



怒りながら言う彼は、バドミントン部でダブルスのペアを組んでいる津秋(つしゅう)



「…噂を聞いたんだ……」

「ああ。
本当……なのか?」



……全く……。



「私がフッたの。タイプじゃなかったから。そんな私が部活を辞めるわけないでしょ。噂を本気にして怒んないでよ」

「……悪い……」

「噂を信じるって事は、私とダブルス組むの辞めたいんじゃない?」



私達、全く合わないし。ケンカばっかりするし。



「それは無い。
俺達は一緒に全国大会優勝を目指してるんだぞ。
俺のダブルスのペアは安道(あどう)だけだ」
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