干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~

通じる気持ち

 その後、美琴達は他の招待客と一緒に食事をし、美味しいコーヒーを飲んで楽しい時間を過ごした。


「俺たちは直帰するけど、美琴ちゃんはどうする?」

 東が帰りがけに美琴に声をかける。

「私はロッカーで着替えたいので、一旦会社に戻ります」

「オッケー!」

「ま、また明日ね」

「慣れない靴で、足滑らせるなよ!」

 東と滝山、部長の三人はほろ酔い気味に歩いていく。


「ったく、部長は……」

 美琴は笑いながら、楽しそうに帰って行く三人の背中に手を振った。


「じゃあ、一緒に戻りましょうか」

 副社長が、車のキーを取り出しながら美琴に声をかける。

「はい! 副社長はお酒飲まなかったんですね」

「まぁ、車ですから。あの三人がちょっと羨ましかったですけどね」

「あはは。やっぱり!」

 二人は笑いながら車に乗り込み、会社へと戻って行った。
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