冷徹上司の過剰な愛

３章

気持ちと身体

「ここ、先週も同じ箇所を注意したはずだけど？」


「っ、すみません…。」


「蓮美さ、仕事する気ある？」


「…あります。」


「……何度も同じ注意をさせないでくれ。次はないからな？」


「…はい。失礼します。」



小さく頭を下げ、難波さんに背中を向けた。


っはぁ…何このギャップ！！仕事中の難波さんは大嫌いだ。すーぐ怒るんだもん。



「あのんお疲れ。」


「舞子ぉぉ…鬼だよ、難波さん。」


「ふふふ。ほんとだね。」



ヨシヨシ、と優しく頭を撫でてくれる舞子に救われる。



「あ、それより行くことにしたの？同窓会。」


「あぁ、うん。行こうと思ってる。」


「そっか。良い気晴らしになるかもね？」


「うん。でもさぁ、元カレも来るわけじゃん？気まずいよね。」


「あぁ…例の元カレ？」


「うん。」