俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する

自宅にて(翔の場合)

50階建て高層マンションの一角、そんなマンションの簡素な自宅に帰る。
必要なもの以外何も無い、最近ではむしろ寝に帰るだけでつまらない部屋だ。

ガラス張りの窓からはスカイツリーが見える。住み始めて直ぐはなかなかの見応えに感動すら覚えたが、今となっては額縁の絵の様に見飽きた風景となった。

往復7時間半、程良い疲れはあるが行って良かったと思った。

確かめるまでも無く会って話しをするまでも無く、会いたいと思うその気持ちだけで心が彼女に惹きつけられた。

笑いかけてくれるだけで心が温かくなって、
会話を交わせば触れたくなる。

どうしようも無く好きだ。

連絡先を聞けばすんなり教えてくれたけど、無防備過ぎじゃないかと心配になる。
< 32 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop