君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜

動き出す





休みが明けて今日は月曜日。


白いシャツに黒チェックのスカートを膝上まで折って履いて、紺色のブレザーに袖を通し、ワインレッドのリボンをつける。


薄く化粧をして
ミディアムロングの髪はゆるく巻いた。



よし、完成っ



いつものように6時半には家を出て朝練に向かう。


私が通う、星宮学園は部活動が盛んな私立高校で、どの部活も強豪校として名を馳せる。




「ーー鈴っ!」


後ろから駆け足で近づいてくる足音と共に声がかかる。



「奏、おはよ」


「っはぁ、はよ。さみーな」


「うん、寒くなったねー」



隣に来た奏と並んで歩く。


奏もバスケ部の朝練があるから、朝の登校は一緒になることも多い。




「奏、前髪、割れちゃってる」


いつも綺麗にさらりと降りている前髪がパックリと割れているのを指差してクスッと笑う。



「あー、鈴がだいぶ前に見えて結構走ったからな」



苦笑いしながら、前髪を直す奏。

学校ではクールなのに、こういうとこちょっとかわいいなと思う。


なんて、本人には言えないけど。




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