離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました
真夏の夜の熱
 次の週末、パーティで着る衣装を買いにいくため、泰雅とふたり地下鉄の表参道駅を降りた。

 今日は車ではなく電車移動にした。8月の日差しの強さを肌で感じつつ、人ごみの中ふたりは南青山へ向かった。

「母の口利きで色々準備してもらっておいたから」

 泰雅に案内された南青山のセレクトショップは彼の母の馴染みの店で、2階のスペースが貸し切りになっていた。

「さすがお義母さん……」

 外務省にお勤めだったからよくパーティの類に出席されていたのだろう。
 元々店にあるものに加え、純玲の好みに合わせて何着か準備してくれてたらしい。
 次々と色とりどりのドレスが運ばれてくる。見たこともないような美しいドレスに思わず純玲は目を輝かせた。

 にこやかな女性店員と話をしながら、何着か試着する。
 かわいらしいものから大人っぽいものまで、着る度に泰雅に披露していった。

 泰雅はその都度褒めてくれたが、ちょっと冒険して着用してみた背中が大胆に開いたデザインのものだけはやんわりと却下されてしまった。
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