離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました
エピローグ
 5月、ゴールデンウィーク最終日の昼下がり、純玲はソファーでうたた寝をしていた。

 昼食を食べた後、何となくスマートフォンを見ていたら、急にやってきた眠気に抗えなかった。

 夫は明日からの仕事の準備で書斎にいる。
 この連休中は夫もきっちり仕事を休み、傍にいてくれた。というか、彼が隣にいないと散歩すらさせてもらえなかったのだけど。

 出産予定日が3日後と迫り、もういつ生まれてもおかしくない状況だが、今のところその気配がない。

 あまり出掛けることはできなかったが、実家の両親や、泉が遊びに来てくれた。

 実は最近、泉に恋人が出来た。
 なんと相手は泰雅の後輩弁護士の的場だ。純玲たちの結婚式で的場が泉に一目ぼれし、猛アプローチしたらしい。

 泉に相談された泰雅は『まったくアイツは』と呆れつつ、的場は気が多く見えるけど、恋人には一途なタイプだからと太鼓判を押していた。
 その後、ふたりは友達としての交流を経て正式にお付き合いをすることになった。
 交際は順調で泉も幸せそうだ。素直で裏の無い大型犬タイプの彼は泉の好みにも合っていたんだと思う。

(でも、しばらくは泉の惚気話も聞けなくなるな……)
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