殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

ウィルフレッド

「なんなんだ……? このメンバーは、私カテリーナとお茶がしたいんだけど」

 私の前にはブラッドが座り、その後ろにはカテリーナにいっつも付いている執事がいた。


「リーナはもうすぐ来るから先に話をしておこうと思いまして」

 ブラッドがそんな事を言い出した。

「何かあったっけ?」

「結婚するまでリーナに手を出すな! 良いですよね?」

 ブラッドが笑みを浮かべながら恐ろしい事を言った。手を、出すな? 無理だろ、いや、頑張るよ、でもどこまで良いのかな……


「えっと、最後までは、」

 バンっとテーブルを叩かれた……

「はっ? 聞こえないんだけど」

 ブラッドが笑みを消して睨んでくる、後ろの執事、私を殺す気か? 圧と殺気を同時に出すな!

 イケメンの睨んだ顔って怖いよね! 整っている分怖さ倍増……


「……努力しま、ひぃっ。いいえ……出しません。だせません。結婚したいので」

 すっと殺気が消えた……こえーよ! なんなんだ。

 寒気がする!!


「リーナを、嫁がせるときにはリーナが小さい時からついている、この後ろにいる執事と侍女もつけて欲しいんだけど」

「侍女は良いけど、執事は、」

「ノーマン、構わないから話して」
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