サキュバスの年の差@純愛物語 イリスとシオン・魔法の恋の行方・シリーズ8

フェアリー神殿へ突撃

<神殿突撃>
その神殿は、
フェアリー領の奥地にあり、人里離れた山里にあった。

イリスは道を進む、荷馬車の後ろに座って、
うっそうと繁る木々を、見まわしていた。
奥に進めば、進むほど空気が冷たく清浄になり、神域っぽい感じがする。

突然、小道が開け、両脇がずっと遠くまで畑だ。

その先には、
二つの大きな岩が鎮座しており、
人が一人抜けられるほどの隙間が、空いていた。

「ネェちゃん、ここがそうだよ。
この岩の間を抜ければ神殿さね」
荷馬車を操る老人が声をかけた。

イリスはピョンと跳ねるように、荷馬車を下りた。
それから、大きなスーツケースを引きずり下ろした。

「オジサン、ありがとね」
イリスは投げキッスをして、
老人に感謝を伝えたが、うまく伝わったかわからない。
荷馬車はそのまま、ガタガタ進んで行ったからだ。

「さてと・・」
細い岩の間を抜けると、
イリスは腰に手をあてて、両足を広げて踏ん張った。

目の前の石造りの神殿・・デカイ・・
外観は、ペトラ神殿のように
美しい装飾で飾られている。
神殿を守るように、両脇は深い森になっていた。

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