愛とは決して○○しないこと
「ねぇ、岡安くん。
私は、こんな高級なレストランはあんまり慣れてないんですが…」

「じゃあ今日は優雅さの練習と思ってさ〜。
俺と上条しかいないし、リラックス〜な!」

「な!って言われても……
うん。そうだよね練習、実践練習だ!」

「クク。《ヘンテコ神様》は本当に面白いな」

「もう〜。
岡安くんには、変な普段の私を見られてばっかりだから恥ずかしいよ。」

「別に変じゃあないよ。上条と話しをすると楽しいよ。」

「ところで、キャンペーン会場の企画案ってどんなのなの? あ、極秘案件だった?」

「上条が誰にも話さないと信じて…
○○の会場で〜………〜……」と説明をしてくれた岡安くん。

コンコン♪
「失礼致します。お飲みものをお持ち致しました。」

「ありがとうございます。」

「岡安くん企画案が採用されておめでとう!乾杯」

「ありがとう」カチン♪

コース料理が運ばれてきた。
みどりは恥ずかしかったが、慣れている雄太にお料理に対してナイフとフォークなどの使い方を聞きながら食べた。

岡安くんは馬鹿にする事なく、魚の場合や飾りのハーブや骨付き肉の場合など丁寧に教えてくれた。

「優雅さを学ぶのは大変だけど、お料理はとっても美味しいから幸せ〜。ふふふ」

最後のデザートとコーヒーが運ばれてきた。

目をキラキラさせてデザートを食べ始めた上条を可愛いと思った。
今日、彼氏と別れたばかりの上条に言うのはどうなんだろう。

でも、これからどんどんプロジェクトも忙しくなるからやっぱり勇気を出してみようと思った雄太。
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