すれ違いのone-sided love
冷たい別れ
春休み中に青山から、

“ねえ、映画観に行かない?”

そんなメッセージも受け取ったが、

“ごめん。部活の練習も多いし、休みの日はゆっくりしたいから”

女の子が自分に告白してきて、デートにも誘ってきたという勇気も、僕は完全に無視していたという訳だ…。



短い春休みが終わり、2年からは青山とクラスが別々になった。

安堵どころか、嬉しいとすら思う、僕の非情さ。

クラスが違えば、もう共通点も特にないし、本当に冷酷な話だが、自然消滅を狙っていた。
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