すれ違いのone-sided love
幼すぎた季節
あれは、中学生になって間もない頃。

初めての席替えで、隣の席になった青山リナは、

「確か…園田だったよね?よろしく!」

笑顔で声をかけてきた。

入学当時から、青山は目立つ存在だった。

何しろ、明るく元気で可愛い。

長い髪をポニーテールにしていて、中学生男子が憧れるような、典型的な美少女という雰囲気。

気が強いところもあったが、周りの男子生徒たちは、それも含めて可愛いと言っていた。
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