すれ違いのone-sided love
それぞれの道が交わる時
高校時代の痛い失恋から、早くも7年の歳月が流れた。

あれから、僕はそれなりにいい大学の教育学部に進学し、念願叶って、今は中学の教師をしている。

「お前ら、今は泣きたいだけ泣け!次こそ、必ず笑えるよう、一緒に頑張ろうな!」

今は、バスケ部の顧問の僕が、試合でボロ負けして男泣きする生徒たちに、そんな言葉をかけているところだ。

バスケに全て捧げる子供たちを、心から可愛く思う。

大学生になってから、僕はまたバスケを再開した。

ブランクがあるだけに、割とゆるいサークルを選び、好きなことを楽しむという感覚を、まず取り戻せた。

そのうち、もっと本格的にやりたいと思い始め、ゆるいサークルと、ストイックなサークル、二つのバスケサークルに所属していた訳だ。
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