跡取りドクターの長い恋煩い
アルバムの解明
 昌宗くんと瑞穂は、宗司くんが作ったイタリアンを堪能して帰っていった。

 開けたワインは計4本。
単純に考えたら一人一本だが、料理をしていた宗司くんはほとんど飲んでいないし、私もグラスに2杯が限度だった。

 「笑美里、結構飲んだのか?」

 「ううん。飲んでいたのはあの二人だよ。
どれもすごく美味しかったからワインも進んだんじゃない?」

 「あいつら今日は控えめな方だと思うけど。
大学時代は帰らなくてよかったから夜通し飲んでたな」

 「そうなんだ……」

 「……? どうした?」

 さっき見つけたあのアルバム。あの存在を知ってそのままスルーするわけにはいかない。

 「宗司くん、これ……」

 私は立ち上がって本棚からアルバムを取り出した。

 「え、笑美里⁉ それ、見たのか?」

 「さっき、昌宗くんが見せてくれたの」

 「……!」

 宗司くんが焦っている。そりゃそうだ。だってこれは……。
< 131 / 179 >

この作品をシェア

pagetop