棋士の娘として生まれた柚歩はかつては
小学生名人になるほどの実力者だったが、
ある出来事をきっかけに将棋を辞めてしまう。

その一方、同じく父の弟子だった廉璽は
将棋界の至宝とも呼ばれるトップ棋士になった。

大きな対局の前には必ず柚歩の元を訪れ、
将棋を指す廉璽。

ある嵐の夜、とうとう二人は幼馴染の壁を越え
男女の関係になってしまう。

「名人になれたら俺と結婚してくれ」

「ごめんね、廉璽くん。私、将棋を指す人とは
恋愛も結婚もしないって決めてるの」

攻守がせめぎ合う盤面。
二人の恋に詰みは訪れるのか?


2023.3.8 完結公開


この物語はフィクションであり、
実在の人物・団体とは一切関係ありません。




この作品のキーワード
職業ヒーロー  将棋棋士  境界線  鈍感  詰み  不器用