愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

初恋の愛しい君

【ジュール視点】


 シルバーのふわふわした髪に、ピンクの瞳。


 ずっと恋こがれていた初恋の君、ミシェルだ。私に婚約者が出来ると言ったあの日から姿を消した。



 この国は血筋が一番で王族の妃となると侯爵家以上じゃないと婚姻が出来ない……。

 ミシェルの家はなんで伯爵家なんだ!! これでは愛していても結婚が出来ないではないか!




 私の婚約者は東の国の第三王女だった。年齢的にも丁度いいし、東の国とは仲良くしていかなければいけない。いわゆる政略結婚だった。



 政略結婚でも兄上とその婚約者はとても仲が良い。いずれはミシェルを思う気持ちを第三王女に向けなくてはいけないと思った。


 第三王女の名前はプリシア・ドゥ・ロゼーと言った。
 どうぞプリシアとお呼びください。プリシアは姿絵通りの美しく気高い女性だった。



 歳は私と同じ歳だし、国同士が結ばれる事はいい事だ。
 王族としての務めだし、プリシアと婚約する事は間違いではない。

 間違いではないんだ。分かっている! ただミシェルが居なくなってから心にぽっかり穴が空いているだけ。


< 38 / 107 >

この作品をシェア

pagetop